尿酸とは、体内の細胞が核酸の分解によって生成される代謝産物のこと。
この尿酸がどうして体内で増えてしまうのかについて、ここではその原因をご説明します。
尿酸が増える原因4つ
1.食事
尿酸は、食品中に含まれるプリン体という化合物の分解によって生成されますが、プリン体は特に肉、内臓、魚介類、ビールなどの一部の食品に多く含まれます。
ただし注意が必要なのが、体内でもプリン体は生成されるため、食事制限だけではプリン体を減らすことは難しいということです。
2.代謝異常
食生活に気を付けているつもりなのに、尿酸値が高い…という人は、実は体質的な問題かもしれません。
遺伝的な要因により、体内での尿酸の生成や排泄が異常になることがあります。
そのため体内での尿酸の生成量が通常よりも多くなり、尿酸が増えてしまうことがあるようです。
3.肥満
肥満気味の方は尿酸値が高くなりやすいのは国の調査でもわかっていることですが、過食傾向にあることが要因のようです。
食生活が乱れやすい肥満の方は特に注意が必要です。
4.腎機能の低下
腎臓は尿酸を体外に排泄する役割を果たしています。
なんらかの理由で腎臓の機能が低下すると、尿酸が十分に排泄されずに体内に蓄積してしまいます。
尿酸が増えると引き起こされる「高尿酸血症」
尿酸が増えたまま放っておくと、「高尿酸血症」と呼ばれる病気になります。
それに伴って痛風や尿路結石などの激痛を伴う病気に発展してしまいますし、好き放題な生活のツケを払うように、医療費は高額に…。
したがって、日ごろからプリン体を減らした食事やサプリなどを取り入れて尿酸を抑制・コントロールすることが要となります。